契約時のトラブル事例

契約時のトラブル事例


だいぶ高齢になったA夫妻が2人だけで暮らしていました。
ある日、突然持病の心臓発作起こり、自宅でA夫が倒れ、そのままはこびこまれた病院で還らぬ人なりました。
A妻は、A夫のために何とかいい葬儀をしてやろうと思い、多少の蓄えがあったので、病院に出入りしている葬儀業者にご遺体の搬出と共に葬儀のお願いもしました。
ご遺体の搬送が終わり、自宅に安置する用意が整うと、近親者への連絡などで右往左往しているA妻に担当者が、葬儀の打ち合わせをしたいと申し出、A妻はいったんは、遠くにすむ息子が来てから打ち合わせをしたいといったものの、こういうことは早くやらねければいけませんよ、奥様の一存で決めても問題ありませんよと、担当者が熱心に進めるので、その場でカタログを見ることにしました。
担当者が葬儀に使う用具を一つ一つ選んでくださいというので、A妻は真ん中の値段のパックを選択しようと思いその旨を告げたところ、担当者は、それよりも故人のことを考えれば、こちらの祭壇と棺にかえた方がよいと薦めてきました。薦められた祭壇と棺はパックのそれよりもだいぶ高いもので、総額するとA妻が指定したパックよりも相当高くなってしまいます。
それほど高価なものでなくてよい、というA妻に対し、こういうものはある程度値が張るものですし、葬儀時の見栄えも違いますよと担当者も引かずに薦めてくるので、A妻もその方がいいのかと思うようになり、時間も時間であったため、半ば押し切られる形で言われたとおりの用具を使う契約を結んでしまいました。
結局、葬儀はA妻が考えていたよりも豪華に行えたのですが、請求額は当初予定していたプランよりも高くなってしまい、A妻はいまいち納得がいかない中で支払うことになりました。


原因:このケースの問題は、時間をかけずに高齢であったA妻一人で交渉をしたという点にあります。このような場合、葬儀社の営業担当に薦められるままに押し切られるケースがよくあるようです。このケースでは、葬儀自体は豪華におこなえたので、そのことは良かったかと思いますが、自分で考えていた範囲で行えないことによって、結果的に納得がいかない葬儀になることは多いかと思います。
防ぐ方法:できるだけ一人ではなく二人以上で契約に臨むとよいでしょう。このケースのように、なかなか人に来てもらえないということはありますが、その場合は葬儀社の担当者に日を改めて来てくれるよう交渉するようにしましょう
急いで契約をまとめようとする業者には要注意ということです。