無断で追加されてしまった事例

無断で追加されてしまった事例

十数年前に、母が他界し高齢の父Aの面倒を一人で見ていた一人息子のBが体験した葬儀トラブルは、注文した覚えのないものが次々に追加され、結局高額な請求がされるというものでした。
葬儀等に関する契約は、前に母の葬儀をする際、葬儀社との打ち合わせに父の横で参加していたためその時のことを頼りに難なく行えたのですが、いざ葬儀が近くなると、葬儀業者が毎日のように必要だからとドライアイスを取り換えに来るようになりました。Bは、その時は必要なものならばと受け入れていました。葬儀が行われる日になり、斎場での打ち合わせにいくと、すでに組まれていた祭壇には注文した覚えのない花が追加されていたのです。一目でわかったBは担当者を呼んで、問いただすと、担当者は「お客様の注文された祭壇にはあれぐらいの量の花が必要なので」という説明を繰り返すばかり。
葬儀の開始時刻も迫っていたので、しかたないと折れたBでしたが、いやな予感が的中し後日届いた請求書の内訳をみると明らかに頼んでないものの値段がきちんと列記されていたのです。
想定外の出費に、納得がいかなかったBはただちに担当者に電話をし、説明を求めましたが、担当者からの回答は、「請求したものはすべて納品している」の一点張りで、もちろん減額交渉に応じることもありませんでした。
Bは、ドライアイスも花も現実に納品されていると言われてしまうと返す言葉がなく、納得のいかないまま請求金額通り支払うしかありませんでした。
原因:このケースは、注文していないものが追加されていることに気付いた時点で、担当者に確認をとっていないことにより引き起こされたトラブルであるということができます。葬儀業者からしてみれば、たくさんの用品を売りたいと考えるのが当然であり、やり方としての当否はともかく、依頼者が明確に断る意思表示をしていないところにつけこんできたのではないでしょうか。
防ぐ方法:葬儀中やその前後は忙しく、逐一チェックすることもままならないかと思われますが、最低限自分が注文したものと同一のものが同じ数量納入されているかはチェックしなくてはなりません。類似のトラブルとして、注文した個数に足りない場合もありますので、担当者に確認を取りながらすこしでも納得いかない点があればその場で申し出る必要があります。また、いらないものについてははっきりといらないという意思表示をすることが、この種のトラブルを防ぐためには必要なことです。 何も言わないことにより、事実が積み重ねられていってしまいますので注意して対応しましょう。